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久しぶりにあなたの夢を見たよ。
今、オレは旅に出ています。
あなたは今、どこにいるんだろう?

朝の列車に揺られて旅をする。
駅の中にあるコンビニで手に取ったコーヒー。
あなたが好きだったコーヒー。
でも、あなたが淹れてくれるコーヒーとは
似ても似つかないほどに全くの別物。

お互いにコーヒーが好きで
不思議と好みも似ていた。
あなたが淹れてくれるコーヒーは
どこのコーヒーよりもいい香りがした。

そのコーヒーにはミントの隠し香。
あなたの香り。
あなたの優しく穏やかな印象とは
あまり結びつかないけれども
それでもあなたからは、いつもミントの香りがした。

今でもあなたを愛している。
だから時々夢に見る。
あなたの夢を。
あなたが出てくる夢を。

近づくとふんわりとミントの香りがした。
そう言うとあなたは笑ったけど
本当にそんな香りを嗅いだ気がした。
今はその香りがとても懐かしい。

ふと、ミントが香る。
あなたの影を追って振り返る。
あなたはここにはいない。
だから、時々旅をする。
失ったものを探している。
あなたの幻を追っている。