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『恋の次に訪れるもの』 vol.20 朗読原稿

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俗に『恋から愛に変わる』だなどと吹いて回る輩もいるが 『恋』は状況的表現。 『愛』は感情的表現。 それを一緒くたに纏めようとするから混乱するのだ。 相似していても同一ではないものは、沢山ある。 「じゃあ、『恋の次に訪れる […]

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『どこにも行けなかった花』 vol.19 朗読原稿

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今夜もアリスは、ベッドの上でバクさんにお話をせがんでいます。 バクさんというのは、アリスの体ほどもある大きなぬいぐるみの名前です。 本当はオオアリクイのぬいぐるみなのですが、アリスもバクさんもあまり気にしていません。 ア […]

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『雨傘』 vol.18 朗読原稿

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rain

「あ、雨が降り始めた」 スマートフォンのディスプレイをあの人の呟きが滑り降りる。 夜の帰り道。 多少混み合った列車の中。 タブンすぐ近くで生活しているあの人に思いを馳せる。 顔をあげる。 雨が降り始めている。 走る列車の […]

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『月の中の青い龍』 vol.16 朗読原稿

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今夜もアリスは、ベッドの上でバクさんにお話をせがんでいます。 バクさんというのは、アリスの体ほどもある大きなぬいぐるみの名前です。 本当はオオアリクイのぬいぐるみなのですがアリスもバクさんもあまり気にしていません。 アリ […]

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『星の流れる河』 vol.15 朗読原稿

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星降る地

それが全てだと思っていた。僕の目の前に広がる世界が全てだと思っていた。 冬の夜空を振り仰ぐ。そこには満天の星が瞬いていて、なんだか怖い思いが押し寄せてくる。その奈落のような闇に吸い込まれ、落ちていくような感覚にめまいを感 […]

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